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PEERLESS (ピアレス)

【注意事項】

 1926年創業のデンマークのスピーカー・ユニット製造メーカー。同じデンマークのスピーカーメーカーであるVifaに1995年に吸収される。更に2000年にScan-Speakと統合しDanish Sound Technology(DST)となる。そして、2005年にはTymphanyとDSTが合併し、Tymphanyが存続会社になり現在に至る。現在でもブランドとしては存続し、最近の製品ではPiegaが同社のユニットを使用していることを大きく謳っている。古くは、日本のデンオン(現デノン)が1975年に同社のユニットを使用したスピーカー(SC-107など)を出している。


 1970年代後半には、本国デンマークのほかに、アメリカとドイツに生産拠点を持っており、ドイツ工場製のヘッドフォンが、デンオン(現デノン)によって輸入されていた。ヤマハのヘッドフォンと同じ「オルソダイナミック型」の製品であり、当時の資料を見る限り、こちらが「本家」のような印象を受ける。

 

*ピアレスとヤマハの関係について
 当時の広告(*1)を見る限り、ピアレスの方が「本家」のような印象を受ける。ヤマハは「オルソダイナミック型」自体については、発売当時からカタログで「特許」「開発」「発明」等の言葉を使っていない(*2)。ちなみにマリオ・ベリーニによる「デザイン」については「発明」(*3)としていたことがある。

 *1 1978年 ピアレスの広告 
 *2 1975年 HP-1,2カタログ 
 *3 1977年 HP-1000カタログ

 現時点では明確な判断はできないが、最近(2013年5月)入手したデンオン(現デノン)のカタログの記載から、当サイトではPEERLESS (ピアレス)の方を「オルソダイナミック型」のオリジネーターと判断した。デンオンのカタログには「特許」と表現され、また基本構造がヤマハと酷似しており、さらに上位モデル(ヤマハ=HP-1、ピアレス=PBM-8)が55o径のダイヤフラムに5層コイル、下位モデル(ヤマハ=HP-2、ピアレス=PBM-6)が46o径のダイヤフラムに4層コイル、と共通であった。(ただし使用しているベースフィルム厚や磁石の磁束密度は違うので、全く同じではないようだ)

P-ORSO.JPG - 46,888BYTES Y-ORSO.JPG - 47,911BYTES 

(左がピアレスの構造図、右がヤマハの構造図)

S-PEERLESS.JPG - 50,034BYTES (1978年6月版DENONアクサアリーカタログ)

 

T.日本に輸入された製品
 確認できた範囲では、日本に輸入されたのは「オルソダイナミック型」の2機種のみ、のようだ。

 PMB-6  PMB-8

S-PMB6.JPG - 19,175BYTES S-PMB8.JPG - 27,675BYTES (左 PMB-6 右 PMB-8)


U.日本に輸入されなかった製品
 日本に輸入された「オルソダイナミック型」の2機種と同時代には、通常のダイナミック型ヘッドホンも作っていた。最近(2016年4月)、当時の海外資料を入手したので、掲載機種を紹介する。 PMB-2、PMB-20はゼンハイザーHD414のようなスポンジ・イヤパッドのモデル、PMB-4、PMB-40は大型の通常のイヤパッドのモデルでPMB-4がセミ・オープン型、PMB-40は密閉型らしい。

 PMB-2 PMB-20 PMB-4 PMB-40 

S-PMB2.JPG - 16,348BYTES S-PMB40.JPG - 22,472BYTES  (左 PMB-2 右 PMB-40)

 

 

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