その他のカートリッジ(日本）

【注意事項】

　詳細がほとんど不明のアナログ関連製品メーカーがある。機種数の少ないもの、ブランドの詳細が不明なものはここで扱う。このページではカートリッジ関連のみ出したブランドを扱う。

 

武蔵野音響研究所(光悦)

　安土桃山時代の文化人・本阿弥光悦から名を拝借したカートリッジ・ブランド。刀匠でもあった菅野義信氏によって生み出された。その手作りのカートリッジは一部で有名であり、アンプデザイナー・マーク・レビンソン氏に紹介され、欧米でも知られたブランドである。
　手元資料では1973年版のStereo Sound　YEAR BOOKから登場し、1981-82年版を最後に姿を消しているが、ブランド自体が消滅した訳ではなく、この頃から、瑪瑙や紫檀のボディなど特殊な材料の使用が始まり、安定供給ができなくなったものと思われる。創始者である菅野義信氏は、ネットの情報では2002年1月に亡くなったそうであり、子息・菅野文彦氏によりブランドは引き継がれたようだが、いまだ幻のブランドであり続けているようだ。
　当サイトで紹介するのは1970年代から80年代初頭のスタンダートなモデルのみとなる。そのデザインはSUPEXのSD-900に似ている。この点に関しては、ネット上では菅野氏はSUPEXでカートリッジ作りの修行をしたとか、基本設計にSUPEXの朝倉氏がかかわっていたなどの噂があるが、真偽は不明である。

光悦

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■価格　34,600円
■発電方式　MC型
■出力電圧　0.5mV
■針圧　1g～1.5g
■再生周波数帯域　20-20,000Hz
■チャンネルセパレーション　26dB(1kHz)
■チャンネルバランス　±0.5dB
■コンプライアンス　
■負荷抵抗　100Ω
■負荷容量　
■内部インピーダンス　
■針先　0.3×0.7mil
■自重　10.5g
■交換針　
■発売 　1971～1973年
■販売終了　
■備考　価格は1973年頃のもの

1975年頃は価格が32,000円(針交換12,000円)となり、
ヘッドシェル付き（38,000円)もあったようだ。
またこのころから、マグネットとヨークの異なる
受注生産の上位機種があった模様だ。

1979年頃には以下の2つのバージョンが紹介されている。


（純鉄磁気回路版）
■価格　50,000円
■発電方式　MC型
■出力電圧　0.36mV
■針圧　1g～1.2g
■再生周波数帯域　20-50,000Hz
■チャンネルセパレーション　27dB(1～20kHz)
■内部抵抗　5.5Ω
■針先　楕円
■交換針　針先交換(28,000円)
■自重　10.5g
■備考　ボロンカンチレバー

（コバルト鉄磁気回路版）
■価格　80,000円
■発電方式　MC型
■出力電圧　0.4mV
■針圧　1g～1.2g
■再生周波数帯域　20-50,000Hz
■チャンネルセパレーション　27dB(1～20kHz)
■内部抵抗　5.5Ω
■針先　楕円
■交換針　針先交換(28,000円)
■自重　10.5g
■備考　ボロンカンチレバー

 

HI-LECT（ハイレクト）

　オーディオファイルエレクトロニクス㈱のブランド。1970年代後半にMC型カートリッジを発売していた。

2017

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■価格　43,000円
■発電方式　MC型
■出力電圧　0.18mV(5cm/sec 1kHz 45゜）
■針圧　1.5g～2g
■再生周波数帯域　10-50,000Hz
■チャンネルセパレーション　25dB(1kHz)
■チャンネルバランス　0.4dB
■コンプライアンス　7×10-6cm/dyne(100Hz)
■負荷抵抗　2Ω
■負荷容量　
■内部インピーダンス　
■針先　特殊楕円
■自重　9g
■交換針　針交換(22,000円)
■発売 　1978～79年頃
■販売終了　1980～81年頃
■備考　価格は1979年頃のもの
アルミ2重構造カンチレバー採用。

カートリッジ以外ではリード線があった

AG-99

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■価格　1,000円
■備考　テフロン被覆純銀線　0.1㎜径×27芯×2

 

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JMTEC（ジムテック）

　ジムランとアルテックをくっけてブランド名としたメーカー。スピーカー、アンプなどの他にカートリッジも発売していた。

V-Ⅲ

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■価格　9,900円
■発電方式　MM型
■出力電圧　2.4mV
■針圧　0.8g～2.5g
■再生周波数帯域　10-35,000Hz
■チャンネルセパレーション　30dB(1kHz)
■チャンネルバランス　
■コンプライアンス　30×10-6cm/dyne
■負荷抵抗　
■負荷容量　
■内部インピーダンス　
■針先　スーパーオーバル
■自重　6.5g
■交換針　NV-Ⅲ(6,000円)
■発売 　1974～75年頃
■販売終了　1977年頃
■備考　価格は1975年頃のもの
ヘッドシェル付き。

 

V-ⅡPROFESSIONAL

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■価格　15,800円
■発電方式　MM型
■出力電圧　2.4mV
■針圧　1g～2g
■再生周波数帯域　5-35,000Hz
■チャンネルセパレーション　30dB(1kHz)
■チャンネルバランス　
■コンプライアンス　25×10-6cm/dyne
■負荷抵抗　
■負荷容量　
■内部インピーダンス　
■針先　スーパーオーバル
■自重　6.5g
■交換針　NV-ⅡP(7,000円)
■発売 　1974～75年頃
■販売終了　1977年頃
■備考　価格は1975年頃のもの
V-Ⅲと針の差し替え可能。

 

パロット

　詳細不明のブランド。

NM-15

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■価格　8,200円
■発電方式　MM型
■出力電圧　6mV
■針圧　1～2.5g
■再生周波数帯域　20-20,000Hz
■チャンネルセパレーション　25dB
■チャンネルバランス　
■コンプライアンス　25×10-6cm/dyne
■負荷抵抗　45～50kΩ
■負荷容量　
■インピーダンス　
■針先　0.7mil
■自重　8.5g
■交換針　MM-15/7
■発売 　～1967年
■販売終了　1968～69年頃
■備考　価格は1967年頃のもの

 

 

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SATO MUSEN（サトームセン）

　家電量販店サトームセンのオーディオ部門「サウンドシティ」扱いのMC型カートリッジ。アナログディスクが主流な時代の末期に登場。どこからかのOEM調達品だろう。

Zen

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■価格　59,000円
■発電方式　MC型
■出力電圧　0.2mV(5cm/sec 1kHz)
■針圧　1.7g～2.2g
■再生周波数帯域　20-20,000Hz
■チャンネルセパレーション　27dB(1kHz)
■チャンネルバランス　
■コンプライアンス　8×10-6cm/dyne
■負荷抵抗　30Ω
■負荷容量　
■内部インピーダンス　30Ω
■針先　0.6mil
■自重　10g
■交換針　現品交換(39,500円)
■発売 　1981年
■販売終了　1988～89年頃
■備考　価格は1981年頃のもの
サファイヤカンチレバー採用。

 

禅

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■価格　65,000円
■発電方式　MC型
■出力電圧　0.2mV(5cm/sec 1kHz)
■針圧　1.8g～2.5g
■再生周波数帯域　20-20,000Hz
■チャンネルセパレーション　27dB(1kHz)
■チャンネルバランス　
■コンプライアンス　8×10-6cm/dyne
■負荷抵抗　30Ω
■負荷容量　
■内部インピーダンス　30Ω
■針先　特殊楕円
■自重　10g
■交換針　現品交換(45,000円)
■発売 　1981年
■販売終了　1988～89年頃
■備考　価格は1981年頃のもの
サファイヤカンチレバー採用。

 

PHYSICS（フィジックス）

　メルコア　ジャパン扱のカートリッジのブランド？。

Physics 95

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■価格　250,000円
■発電方式　MC型
■出力電圧　2.5mV(昇圧トランス出力)
■針圧　最適 1.0g
■再生周波数帯域　
■チャンネルセパレーション　
■チャンネルバランス　
■コンプライアンス　
■負荷抵抗　50kΩ
■負荷容量　
■内部インピーダンス　
■針先　
■自重　10.5g(シェル含む）
■交換針　
■発売 　1984年6月
■販売終了　1988年頃
■備考　価格は1984年頃のもの

シェル及び昇圧トランス付き。

 

ROUNDALE RESEARCH（ラウンデール・リサーチ）

　1985年登場のカートリッジのブランド。最近では古いカートリッジの修復を手がける同名の工房があるが、同一の企業なのかもしれない。

Model 2118

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■価格　100,000円
■発電方式　MC型
■出力電圧　0.25mV(3.54cm/sec 1kHz 45゜)
■針圧　2.0～3.0g(最適 2.5g)
■再生周波数帯域　20-20,000Hz±3dB
■チャンネルセパレーション　25dB/1kHz
■チャンネルバランス　
■コンプライアンス　6×10-6cm/dyne
■負荷抵抗　3～10Ω（トランス）/100Ω以下（ヘッドアンプ）
■負荷容量　
■内部インピーダンス　4Ω
■針先　7.6×17.8μm楕円
■自重　5g
■交換針　新品交換
■発売 　1985年
■販売終了　年頃
■備考　価格は1985年頃のもの

ボロン、アルミ合金の複合材カンチレバー採用。

 

Model 2118PhaseⅡ

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■価格　60,000円
■発電方式　MC型
■出力電圧　0.3mV(3.54cm/sec 1kHz 45゜)
■針圧　2.0～3.0g(最適 2.5g)
■再生周波数帯域　
■チャンネルセパレーション　25dB/1kHz
■チャンネルバランス　
■コンプライアンス　6×10-6cm/dyne
■負荷抵抗　
■負荷容量　
■内部インピーダンス　4Ω
■針先　0.3×0.7mil楕円
■自重　5g
■交換針　針交換(36,000円)
■発売 　1987年9月
■販売終了　年頃
■備考　価格は1987年頃のもの

アルミ合金複合材カンチレバー採用。

 

 

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