LOGOA.JPG - 7,075BYTES LOGO.JPG - 23,779BYTES

audio-technica(オーディオ・テクニカ)

【注意事項】

T.カートリッジ

 注 テクニカのアナログ関連製品は時代により型番に「-(ハイフン)」が入ったり、入らなかったりする。このサイトではすべて「-(ハイフン)」を入れて表記する。また同社のMC型は名称の末尾に「MC」とつけて表記される場合が多いが、これは省略する。

1.初期(〜1973年)のカートリッジ
@MM型カートリッジ
 テクニカの最初のカートリッジAT-1(1962年)はMM型カートリッジだった。モノラル再生用のAT-3M以外は1970年代前半で姿を消す。交換針のリストからみて、AT-1、3シリーズの他、AT-6、8などがあったようだ。AT-6、8は市販モデルではなく、他社への供給用モデルだったようだ。AT-6,8については、「6.(番外その2)他社向け製品」を参照。

 S-AT-3.JPG - 15,399BYTES S-AT-5.JPG - 16,291BYTES (左 AT-3 右 AT-5)

  AT-1  AT-3  AT-3S  AT-3M  AT-5  AT-7S 

AIM型カートリッジ
 1960年代末から1970年代初頭に、「超ハイ・コンプライアンス、高安定ワイヤード・ダンパー2重励磁方式」=DMタイプと同社が宣伝していたのがAT-21シリーズである。50ミクロン厚のスーパー・パーマロイを振動子とし、2つの磁路を通して発電する構造らしい。Stereo Sound YEAR BOOKではIM(インデュース・マグネット)型に分類しているし、同社のカタログでもIM型の欠点を克服した製品としている。1970年代前半で姿を消す。

S-AT-21S.JPG - 18,126BYTES (AT-21S)

  AT-21S  AT-21X 

BMC型カートリッジ
 現時点で管理人が知るテクニカ最古のMC型はAT-13Mである。ただしDENONのDL-102と同様の高出力のモノラル再生専用機である。本格的なMC型はAT-34からである。

S-AT-13M.JPG - 13,201BYTES (AT-13M)

  AT-13M

2.VM型カートリッジ
 カッターヘッドの動作を模したテクニカ・オリジナルの方式。1969年には海外特許も取得し、当時海外製品の影響が強かった国内カートリッジの世界では異例の存在だった。

S-VM.JPG - 13,648BYTES

@初期の製品
 シュアやエラックのMM型のパテントに抵触しない、テクニカ独自の方式。実用上はMM型に準ずる。1967年発売のAT-35Xが最初の製品。AT-VM3はAT-3の後継モデルに位置づけられたモデル。

S-AT-VM3.JPG - 15,720BYTES S-AT-VM35.JPG - 16,344BYTES S-AT-15S.JPG - 12,191BYTES (左 AT-VM3 中央 AT-VM35 右 AT-15S)

 

  AT-VM3  AT-VM3X  AT-VM8  (左記の3機種は針の互換性あり)

  AT-VM35  AT-VM35F  AT-35X   (AT-VM35とAT-35Xは針の互換性あり。AT-VM35Fについては不明)

  AT-15S  AT-20SL

AAT-10シリーズ 
 価格別のバリエーションが明確になったシリーズ。このシリーズで垂直トラッキングアングルが、古典的な15度から20度に改められたようだ。前期のAT-10d〜AT-20SLaのラインナップと、シェル一体型のAT-25などと併売された後期のAT-10G〜AT-15Eaのラインナップがある。AT-10G及びこのバリエーションAT-10G RDは現役(2018年5月現在)モデル。

S-AT-12D.JPG - 9,299BYTES S-AT-13EG.JPG - 10,981BYTES  (左 AT-12d 右 AT-13E/G)

  AT-10d  AT-11d  AT-12d  AT-13d  AT-14E  AT-14Sa  AT-15E  AT-15Sa  AT-20SLa  

  AT-10G  AT-11G  AT-12E/G  AT-13E/G  AT-14Ea/G  AT-15Ea

Bシェル一体機種
 当時流行していたシェル一体型の最上級がAT-25。ジュニア版がAT-23。AT-25の内容を一般型にまとめたのがAT-24。

S-AT-25.JPG - 8,951BYTES (AT-25)

  AT-23  AT-24  AT-25

CAT-100シリーズ
 AT-10シリーズの次の製品群。2000年代以降、長らくトップモデルであったAT-150MLXはこのラインナップのもの。

S-AT-140EG.JPG - 11,379BYTES S-AT150EAG.JPG - 9,497BYTES S-AT150MXL.JPG - 16,512BYTES (左 AT-140E/G 中央 AT-150Ea/G 右 AT-150MLX)

  AT-105/H  AT-110E/H  AT-120E/G  AT-130E/G  AT-140E/G  AT-150E/G

  AT-120Ea/G  AT-130Ea/G  AT-140Ea/G  AT-150Ea/G  AT-160ML

  AT-150MLX

DAT-Eシリーズ
 アナログレコードに対してCDが次第に優勢になってきた時代の製品群。シリーズ名のEは「楕円(Elliptical)針」からとった。最上位機種のAT-E90でシェル付き\20,000と従来シリーズよりは価格を抑えたシリーズだった。AT-E30/50/70/90が基本的な構成だが、このシリーズの鳥のくちばしを思わせるデザインを生かして、外観をペンギンに見立てたのがAT-E32。TP4規格にあわせたAT-E32Pも存在する。次世代のAT-MLシリーズ の登場で上位機種は早く姿を消したが、ヘッドシェル付きの「AT-E30/L」が2000年過ぎまで残った。

S-AT-E90.JPG - 15,520BYTES (TA-E90)

  AT-E30  AT-E32  AT-E50  AT-E70  AT-E90

EAT-MLシリーズ
 AT-Eシリーズからさほど時間をあけずに登場したマイクロリニア針装備のVM型上級シリーズ。ベーシックモデルのAT-ML140がAT-E90と同価格だった。 当初はLC-OFC素材でスタートしたが、短期間でOCC素材モデルに変更された。AT-ML150/OCCが比較的長く残ったが、2000年を待たずして消滅。

S-ML.JPG - 13,079BYTES S-ML-2.JPG - 14,933BYTES

S-AT-ML180OCC.JPG - 17,654BYTES (AT-ML180/OCC)

  AT-ML140  AT-ML150  AT-ML170  AT-ML180 

・コイル、リード線、出力端子の電気信号系をPC-OCCに置き換えた製品群。価格は据え置き、交換針は共通。

 AT-ML140/OCC  AT-ML150/OCC  AT-ML170/OCC  AT-ML180/OCC

FAT-Vシリーズ
 純粋なオーディオ用としては、事実上最後のシリーズ〈2010年代のレコードのリバイバルな流行に乗ったモデルは除きます)。PC-OCCなど新素材を取り入れたベーシックモデル。AT-7V (AT7Vに改称)はロングランモデルとなった。標準針圧は2g。

S-AT9V.JPG - 18,310BYTES (AT-9V)

  AT-7V  AT-9V

GAT-G、DSシリーズ
 DJ用などのヘビー・デューティ機。

S-AT-G5.JPG - 15,673BYTES (AT-G5)

  AT-G5

S-AT-DS7.JPG - 15,557BYTES (AT-DS7)

  AT-DS3  AT-DS5  AT-DS7

 

3.MC型カートリッジ

@AT-33系
 VM型カートリッジと同様の思想のデュアル・ムービングコイルタイプ。テクニカの本格的なMC型はシェル一体型のAT-34から始まった。コイルを逆Vの字型に配置したタイプ。やがてその技術内容を引き継ぐAT-33シリーズがテクニカのMC型を代表する商品となる。盛時には下位の廉価機種複数発売された。

S-MC.JPG - 16,130BYTES

S-AT34-4.JPG - 50,187BYTESS-AT34-5.JPG - 46,584BYTES (かなり挑戦的なAT34のカタログ)

S-AT34.JPG - 8,370BYTES S-AT33E.JPG - 18,842BYTES S-AT27E.JPG - 9,107BYTES (左 AT-34 中央 AT-33E 右 AT-27E)

  AT-34  AT-34EU

  AT-33E  AT-33ML  AT-33ML/OCC  AT-33LTD  AT33-VTG  AT-33PTG 

  AT-32E  AT-32EU 

  AT-27E  AT-28E  AT-29E

  AT-Mono  AT-Mono3/LP  AT-Mono3/SP

AAT1000系
 テクニカのカートリッジの歴史の中で、レコード時代の最高級モデルであるAT-1000とその技術・デザインを受け継いだ機種。

S-AT1000.JPG - 12,529BYTES (AT-1000)

  AT-1000

  AT-36E  AT-37E

B針交換機種
AT-34の次に登場したのが針交換可能な構造を持つAT-30Eだった。その上位機種が AT-31E。テクニカのMC型の本流(逆Vの字型)とは異なるVの字型にコイルを配置した製品だった。AT-UL3/5はCDの普及がだいぶ進んだ時期に短期登場した針交換タイプの廉価版MC型。

S-AT31E-1.JPG - 12,555BYTES

S-AT30E.JPG - 9,847BYTES S-AT-UL5.JPG - 9,670BYTES  (左 AT-30E 右 AT-UL5)

  AT-30E  AT-31E

  AT-UL3  AT-UL5

CAT-Fシリーズ
 AT-UL3/5に代わり入門用MC型として登場したシリーズ。AT-MLシリーズと同様に当初はLC-OFC素材のAT-F3/5でスタートしたが、短期間でPCOCCのAT-F3Uに変更された。現在ではAT-F2、7となっている。

S-AT-F5.JPG - 15,222BYTES (AT-F5)

  AT-F3  AT-F3U  AT-F5

DAT-OCシリーズ
 上位機種の生産停止でAT-FシリーズとAT-33系モデルの中間機種としてスタートしたシリーズ。

S-AT-OC9.JPG - 13,788BYTES (AT-OC9)

  AT-OC7  AT-OC9  AT-OC30

Eその他
 最上位機種AT-1000の生産終了後、テクニカの最高級機として登場したがAT-ART1。AT-ART2000はテクニカお得意の2000年限定生産機種、ボディデザインはAT-OCシリーズに近い。

S-AT-ART1.JPG - 15,225BYTES(AT-ART1)

  AT-ART1  AT-ART2000

4.TP4製品
 テクニクスが提唱したリニアトラッキング・プレーヤーなど向けのカートリッジの規格がT4P。サイズや針圧(標準=1.25g)など制限の多い規格だが、テクニカはかなり多くの製品を投入した。

@VM型

S-AT132EP.JPG - 14,795BYTES(AT-132EP)

  AT-102P  AT-112EP  AT-122EP  AT-132EP  AT-152LP

  AT-E32P

AMC型

S-AT312EP.JPG - 17,016BYTES (AT-312EP)

  AT-312EP  AT-322EP  AT-332EP 

*交換針リスト

5.(番外)海外向け製品
 オーディオメーカーは海外市場向けには、国内モデルと異なった製品を用意することがしばしばある。手元にある1982-83年版英語カタログの機種を収録する。国内モデルと重複しているのはVM型でAT-105、AT-110E、AT-120E、AT-130E(ただし国内とは違いシェルなしで販売していたらしい)、TP4製品はAT-132EP、AT-152LP、MC型はAT-1000、AT-34EU、AT-33E、AT-32E、AT-31E、AT-30Eである。なおこのカタログの掲載機種では、カートリッジ以外の海外モデルは確認できなかった。

@VM型
 当時の国内のAT-100シリーズモデルではAT-160MLしかリニアコンタクト系の針のモデルがなかったが、輸出モデルでは3モデルがあったようだ。AT-55〜59XEはオルトフォンのコンコルドに似たローマスカートリッジ、基本はAT-55XEで57、59はデザイン違いのシェル一体式モデル。AT-91〜95Eはベーシックモデル。

S-AT140LC.JPG - 12,311BYTES S-AT57XE.JPG - 6,338BYTES   (左 AT-140LC 右 AT-57XE)

 (AT-100シリーズ)  AT-125LC  AT-140LC  AT-155LC 

 (それ以外の機種)  AT-55XE  AT-57XE  AT-59XE  AT-91  AT-93  AT-95E 

AMC型
 AT-30HEは国内モデルのAT-30Eの高出力バージョン。AT-3100XE/3200XEは針交換式MC型の入門機。 AT-3200XEは3100XEの高出力バージョンのようだ。

S-AT3100XE.JPG - 9,393BYTES (AT-3100XE)

  AT-30HE  AT-3100XE  AT-3200XE    

 

6.(番外その2)他社向け製品
 最近、変わった資料を入手した。テクニカがVM型を発売する前、1960年代の資料で英文主体のカタログであり、一般向けではなく産業用か、他社供給用の製品も掲載されていた。それによればMM型時代のカートリッジAT-6は、自社販売用でなく、他社向けの製品だったようだ。そしてカートリッジを組み込んだアームという形でも供給したようだ。他に軽針圧型のAT-8があった。また70年代以降もAT-70シリーズなど他社供給専用モデルはあったらしい。

S-AT-6.JPG - 15,645BYTES S-P-1102.JPG - 16,332BYTES  (AT-6とそれを組み込んだアームP-1102)

  AT-6  AT-8 

 

U.昇圧用トランス・ヘッドアンプ
 同社の本格的なMC型カートリッジが1977年発売のAT-34の為、昇圧用トランスの歴史は同じ時期にデビューしたAT-630からスタートする。単機能のAT-630とインピーダンス切替式の650、最高級カートリッジAT-1000とペアのAT-1000Tとその流れを汲む700T/670T、トランスの巻線にPCOCCを採用したAT-800T/OCCと660T/OCCの三つの世代がある。2000年以降の製品(2006年:AT5000T等)発売もあるが、1990年代初頭にに一度生産が途切れた。なおテクニカのヘッドアンプは確認できなかった。

S-AT-630.JPG - 14,285BYTES S-AT1000T.JPG - 8,210BYTES (左 AT-630 右 AT-1000T)

  AT-630  AT-650 

  AT-670T  AT-700T  AT-1000T

  AT-660T/OCC  AT-800T/OCC 

 

V.トーンアーム
 カートリッジ、トランスよりも先に生産が終わったのがアームである。1980年代半ばに業務用のAT-1503/1501シリーズを残し生産中止となり、1990年代前半に姿を消した。その後2002年にAT-1503Vの改良機(AT1503Va)が発売された。

S-AT-1001.JPG - 4,218BYTES S-AT-1009.JPG - 5,419BYTES S-AT-1010.JPG - 5,111BYTES (左 AT-1001 中央 AT-1009 右 AT-1010)

  AT-1001  AT-1003  AT-1005 AT-1007

  AT-1005U  AT-1009

  AT-1100  AT-1010 オプションパーツ

  (AT-1503/1501シリーズ)
 テクニカのAT-1503/1501シリーズは業務用のロングランのアームのシリーズ。付属機能がないシンプルなアーム。基本的にAT-1503と1501同じモデルで通常のものが1503、ロングアームが1501。第3世代以降の価格の変化はアームを取り巻く環境の変化を如実に表す。

S-AT1503MK3.JPG - 7,799BYTES (AT-1503V)

  AT-1503/1501  AT-1503U/1501U  AT-1503V/1501V  AT-1503W/1501W

 

W.ヘッドシェル

 テクニカのヘッドシェルの名称は、材質などを表すアルファベット(例 マグネシウムなら「M」)と重量を表す数字の組合せで成り立つものが多い。しかし昔(1973年頃)は、あまり細分化していない為、アルファベット別になっていた。その後構造と重量による型番になった。

@1973年頃のシェル

A1970年代後半以降のシェル

  ・D、S、T型   ・LTシリーズ   ・LSシリーズ   ・LHシリーズ   ・MGシリーズ   ・MSシリーズ   ・CFシリーズ(ストレートアーム用)

X.シェルリード

Y.その他

@ターンテーブルシート

Aスタビライザー

Bクリーナー

レコードクリーナー
スタイラスクリーナー

Cその他


 

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