当データベースのデータについて

■なぜ「20世紀」のヘッドフォンを対象とするのか?
 インターネットの常時接続が一般的になった21世紀の機種については十分検索可能と判断しました。また、最近では、従来の「定価(希望販売価格)」に代わり「オープン価格」の製品が増えたことも対象外とした理由です。
 しかし最大の理由は、1990年頃からヘッドフォンが非常に細分化し、機種数が膨大となったことにあります。個人の趣味の範囲の労力では対処できないと判断しました。一例をあげますと、ソニーのヘッドフォンの場合、1974年9月のカタログのページ数は4ページ、1999年5月で20ページ、2006年夏の総合アクセサリーカタログでのヘッドフォン部分は37ページにもなります。

■どの程度古いヘッドフォンまでを対象とするのか?
 いくつかの例外を除き、1970年頃までを対象としています。別ページに「参考資料」を載せましたが、最古のまとまった資料は1970年のもので、メーカー別のカタログについても、同じ年代のものしか手元にありません。今後、それより古い資料が入手できれば追加していきます。

■一部の機種の記載の省略について
 手元にデータがある機種でも、下記のような機種の場合、一部の機種についてはデータの記載をしていないものがあります。
 ・コードレス機(赤外線伝送以降のモデル)
 ・コードのみが長いAV対応機(ただしベースモデルが明らかな場合は、本体モデルの備考で触れている場合があります。)
 ・機能、デザインの独自性がなくなりOEM調達したような比較的安価なインナーイヤ型や軽量タイプのみになった場合(供給側も含む)
 ・モノラルタイプのヘッドフォン。ただし型番が判明しているものはメーカー別のインデックスページで型番のみ記載する場合があります。

■当サイトのデータを閲覧する上での注意点

・価格について
 価格についてですが、当時の定価(消費税抜き)を掲載しております。海外製品の場合、代理店の交代や為替相場の変動で複数の定価がある場 合がありますが、それについては判明する範囲で一番古いデータを記載し、「備考」欄でわかる範囲でフォローするつもりです。なお以下のデータについても複数の記載があるものについては「備考」欄等でフォローします。

・型式について
 ヘッドフォンの形式ついては手持ちの資料にある記載に準じております。動作形式である「ダイナミック型」「コンデンサー型」等は簡単に判別できますが、カプセルの構造による違い(「密閉型」「オープンエア型」等)は定義が明確ではありませんし、ほとんどの機種の実機が手元にないため資料に準拠しました。

・インピーダンスについて
 機種によっては「適合インピーダンス」の範囲しかわからないものがあり、その場合には記載しておりません。

・発売及び販売終了の年代について
 発売時期がわかっているものは「○○年発売」と記載し、発売時期が定かでは無い物は、記載されていた資料の年を「○○年頃」として掲載しています。発売日が具体的に調べるのには限界があるため、このような掲載方法になっております。
 販売終了時期については「Stereo Sound」の「Year Book」から消えた時期、カタログから消えた時期、及び明らかな後継モデルがある場合はその発売時期を考慮し推定しています。流通在庫の存在については考慮していませんし、海外モデル等では国内のカタログから消えた後も相当の期間、販売が続くことがあるようですが、考慮しておりません。なお2001年以降に販売中止となった場合は空欄にしてあります。
 なお発売及び販売終了の時期はすべて国内の販売を基準にしております。

・業務用の性格が強いブランド等について
 業務用の性格が強い機種(例 SONYのCD-900ST)やブランドについては発売時期等がほとんどわかりません。
 たとえば「KOSS」のヘッドフォンは、1985年頃従来の代理店と契約が切れ、1988年9月からTASCAM(ティアック)の扱いが始まりました。管理人も1980年代末に「KOSS」のヘッドフォン、PRO/4AAA Plusを購入しております。しかし手元にある「Stereo Sound」の「Year Book」の89年・90年・93年版には「KOSS」のヘッドフォンの記載がありません。
 同様のことが「BEYER」にもあり、1980-90年代当時に秋葉原の店頭で見かけた記憶がありますが、「Stereo Sound」の「Year Book」には記載されないケースがあるようです。また「ELEGA」についても民生用から撤退した後については動向がわかりません。

 

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