リスト1995

1995年時点のヘッドフォンリスト

　　Stereo Sound　YEAR BOOK1995収録のヘッドフォン

概況
（国内）
　ネオジウムマグネットや高品位のケーブルの採用はかなり低価格のモデルまで浸透してきた。低価格帯は小型・軽量機とインナーイヤーが並び、まだ耳掛け型やネックバンド型の流行は始まってしない。

　ブランド別にみればアイワはかつてのようなユニークな機種は姿を消し、ソニーグループの低価格ブランドの性格が明確となった。
　オーディオテクニカは現行の中心シリーズであるATH-A（アートモニター）シリーズをスタートさせた。ヘッドフォンデビュー以来のフラッグシップモデルであるコンデンサー型は姿を消した。
フォステクスは、オルソダイナミック型を発売していたヤマハのオーディオ用ヘッドフォンからの撤退により、かつてコンデンサー型とともに各社のフラグシップモデルをつとめていた動電全面駆動型の最後のメーカーとなった。
　パナソニックは多機種路線を展開しており、その中には密閉/オープン切替式のモデルや複数の２ウェイ型などがあった。
　パイオニアは上位機種の開発が止まり、コストパフォーマンスのいい低/中価格帯主体のメーカーとなった。
　ソニーはデジタルリファレンスシリーズ(MDR-CD3000等）の第１世代とモニター用ではMDR-Z900の時代でこのころは目立った新製品はない。
　スタックスは経営状態の悪化の為、この後1995年秋のSR-001をもって「株式会社」時代の終焉を迎える。このころはドライバーユニットとのセット販売が常態化していた。

（海外）
　「Stereo Sound　YEAR BOOK1995」にコスが復帰しているがベイヤーは登場しない。現在人気の高いグラード、ウルトラゾーネが登場しているが、グラードはジョセフ・グラド氏の時代の製品の時代であり、ウルトラゾーンはサエク・コマースが代理店の時代だった。

「*」はこの時期の新製品、「＃」付きは生産中止品である。

（国内メーカー）

AIWA アイワ

HP-A071 HP-A120 HP-X201* HP-D2 HP-AV370 HP-D6 HP-AV570 HP-X301* HP-X705*